看護師が知っておきたい感染対策

寒い季節になると猛威をふるうインフルエンザ。内科の看護師として活躍している方は、秋冬シーズンになると多くのインフルエンザ患者と関わることになるでしょう。

そんな看護師が気をつけたいのが、院内感染してしまうこと。インフルエンザの感染を防ぐにはどのような方法があるのでしょうか。

まず、インフルエンザを含むウイルスに対抗するには、栄養バランスの良い食事、そして十分な睡眠と休養、適度な運動をして身体の基礎免疫を上げることが必要だと言われています。それにプラスして、手洗いうがいをこまめに行ったり、マスクを常に着用するなど、日頃の行動で予防することも欠かせません。

しかし、どれだけ気をつけていても感染してしまう可能性はあります。その可能性をできるだけ最小限に抑えたいのであれば、インフルエンザのワクチンを接種することをおすすめします。

また、インフルエンザを治す方法に興味がある人に向けて、インフルエンザ患者に対する治療法についても言及したいと思います。インフルエンザの治療法は、基本的に抗インフルエンザウイルス薬の服用がメインです。抗インフルエンザウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑えて感染の拡大を防いだり、ウイルスの体内からの排出量を増やす効果があると言われています。

一般的に使用されている抗インフルエンザウイルス薬には、飲み薬、吸入薬、点滴注射薬などがあります。どの薬を適用するかは、患者の症状や状態、発症から経過したであろう時間などを考え、医師が最もふさわしいものを選択します。これらの薬物療法に併せて、安静やこまめな水分補給、十分な栄養摂取などの一般療法も重要になってきます。

もし、看護師がそんなインフルエンザに感染してしまった場合、周囲から感染対策が甘いとみなされるだけでなく、長期間休養を取ることを余儀なくされてしまいます。

そうならないためにも、ワクチンは早い段階からきちんと接種し、日頃から体調管理を疎かにしないよう注意しましょう。上記のような、インフルエンザの予防法やかかった時の対処法、さらに看護ケアの詳細については関連情報サイトにもまとめられていたので、そちらもぜひ確認してみてください。

インフルエンザの治療法と療養のポイント

インフルエンザは、ウイルスが増殖するスピードが速いことが特徴として挙げられています。高熱が出るのもインフルエンザの症状の一つであり、急に高熱が出た場合は、インフルエンザを疑った方がいいでしょう。症状が悪化しやすいため、ただちに医療機関で治療を受けることが大切です。

そんなインフルエンザの治療法には、内服薬が用いられます。抗インフルエンザ薬を服用することによって、体内に侵入したウイルスの増殖を抑えることが可能です。思うように熱が下がらない場合は、解熱剤を処方されることもあります。吸入器を使用して、粉末状の薬品を口から吸い込む治療法も有効とされています。ただ、これは感染初期にのみ効果がある治療法です。

インフルエンザは高熱の症状がきつい感染症です。かかってしまった場合は、自分の体力が失われないように、こまめに水分補給を行うことが大切です。その際、スポーツドリンクや白湯などを飲むといいでしょう。もし脱水症状が現れてしまった場合は、点滴の処置を行うことになります。また、額や首を冷やすと、高熱の苦痛が緩和されます。氷枕や市販の保冷剤を使って、高熱の対策を行いましょう。

そして、食事は自分の体調に合わせて消化の良いものを取るのが大切です。ウイルス退治には栄養も必要なため、お野菜を小さく砕いて入れたおかゆや、野菜スープなどを取るといいでしょう。

尚、インフルエンザは感染力が強いため、インフルエンザにかかった際は、同居者とはなるべく接触しないよう隔離された部屋で療養することが重要です。一方、介抱する側に立った場合は、どんなに心配でも感染者にはなるべく近寄らないように心がけましょう。